プログラムが発動された模様

Photo by  Wil Stewart  on  Unsplash

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ここのところ調子が今ひとつなことが多々あった。

最初に感じたのは、肌の調子が悪くなって、前から使っていた化粧品が合わなくなってきたことだった。若い頃から肌は丈夫で、何をしてもしなくても、特にトラブルもなく健やかだった。それなのに、1年くらい前からか、頬の辺りに赤いプツプツとした炎症のような吹き出物のようなものが出始めて、一向に治らない。

化粧品を変えても、お手入れの仕方を変えてもダメ。最初は、ここ数年悪化しているPMやら何やらを含む日本の空気(大気)のせいかと思っていた。ニューヨークにいると肌の調子がよくなって、日本に帰国するとまた悪化するので、それも一因ではあると思う。でもアレルギーの薬を飲んでいる間も、肌の調子にはあまり影響がなかったので、原因はそれだけでもなさそうだった。

最終的に、同じ年の友だちおすすめのクリームだけに切り替えたら、これまでの対処法の中では一番しっくりときて、症状が落ち着いてきた。

次に何か調子がおかしいなと感じたのは目で、これまで20年以上使い続けてきた眼鏡が明らかに合わなくなってきた。眼鏡の度数は30年以上変わっていなかったので、そういう意味では30年くらい同じ状態だったものに変化が出てきたことになる。

眼科に行ってこのことを伝えたら、先生にすごく驚かれて「あなたはなんでそんなに驚くんだろう?みたいな顔をしているけど、度数が変わらないのもすごいし、眼鏡だって壊れたり失くしたりすることもあるんだから、同じ眼鏡を20年以上も使い続けてるというのは、そんなによくあることではないのよ」と言われた。仕事中か本を読む時くらいしかかけないから、眼鏡が壊れることはないにしても、確かに珍しいことなのかもしれない。

そういうわけで、その後眼鏡をつくり直した。これから10年以上は使い続けるつもりで、長いお付き合いになるという前提で新調してみた。

それから、ここ1ヶ月くらいは、体の疲れやダルさを感じることが多くなった。特に朝起きた時に顕著で、練習に行くのをやめようかどうしようかと、毎朝かなりの葛藤をしないといけないほどだった。元々朝は弱い方だけど、ここまで疲れて練習に行く気がしないのは、これまではレディースホリデーの始まる朝くらいで、レディースホリデーが終わってからもそういう日々が続くと、一体何が原因なんだろう?と心配になってきた。

それでも「練習に行って後悔したことはないよね」となんとか自分に言い聞かせ、どんなに遅い時間でも、どんなに短時間しか練習できないとわかっていても、行ける時は練習に行くようにしていた。実際、練習の後は体は筋肉疲労的に疲れているけど、全体的にはスッキリとしているし、何より気分がいいので行ってよかったと思える。

この間、練習が終わって更衣室で「最近、目が覚めた時に体が疲れてたりダルかったりして、朝起きるの辛いんですよねー」とこぼしていたら、「matoちゃんも、そろそろ更年期的なやつが来てるのかもね」とその道の先輩に言われた。原因はアレルギーか、それともアレルギー薬が切れているせいか、あとは体力の衰えか……なんて考えていたけど、まさか更年期とは。(いや、そうと決まった訳ではないけど)

でも、そう言われてみたら症状に思い当たるふしがあるし、なぜかわからないけど腹落ちするような納得感がある。少し前に「老化は人間の体に組み込まれたプログラミングみたいなもので、成長と同じようにある時期が来たら誰にでも発動するもの」というような言葉を聞いて、「なるほど」と思ったのを思い出す。更年期も同じようなものだろう。

でも、老化とか、老眼とか、更年期とか、そんな言葉を使うと、一気に年を取ったような気がして心理的に少し落ち込む(正直言葉が悪いよね)。人間どころか、生きとし生けるすべての生物のDNAに刻み込まれたプログラムなのだし、個人的にはもっとニュートラルに受け止めたい。不調だと感じていたのは「今までの自分」が自分のベストだと思っていたからで、プログラムが発動した後は次のステージに移行していくのだから、「新しい自分」のベストを探すチャレンジだと思えばいいのかな、なんて。

まあ、人によっては無理やりポジティブ的に聞こえるかもしれないけど、こんな風に考えるようになったら、老化とか更年期をあまりネガティブに感じなくなった。そりゃ、できていたことができなくなったり、辛い症状が出てきたりすると、それなりにショックを受けるだろうし、対処も大変になるだろうけど。それでも、「明るく、のびのび、へこたれず」、新しいステージへ、いい感じに進化してアジャストしてやろうじゃないか、と思う。

 
YOGAYuko MatonoYoga, Life